最近では、「カロリー〇%オフ」「カロリーゼロ」などという名前でアスパルテーム入りのスポーツ飲料が一般的に売られています。驚くべきことに、アスパルテームは砂糖の200倍の甘さがあり、少しの量で砂糖と同じくらいの甘みが得られます。そのため、低カロリーな食品を作るためによく使われているのです。
ここで「カロリーが低いからスポーツにも良いのでは?」と思いがちですが、実はそうではありません。
ここでは、アスパルテーム入りスポーツ飲料は避けた方が良い理由を、科学的根拠に基づいて解説しています。さあ、一緒に見ていきましょう!
目次
運動時に低糖質スポーツドリンクをわざわざ飲む必要は無い
そもそも、何のためにスポーツ飲料を飲むのでしょうか?
答えを言うと、以下の4つの理由でスポーツドリンクを飲みます。
- 汗をかいて失われた水分を補給するため
- 汗をかいて失われた塩分・ミネラルを補給するため
- 運動によって使われた糖質を補うため
- 運動時に糖質を摂ることで、パフォーマンス低下を遅らせるため
汗をたくさんかくと、体から水分が出ていくのと同時に、ナトリウムやカリウム等のミネラルも失います。スポーツ飲料を飲むことで、この失った水分やミネラルを簡単に補うことができるのです。
また、試合時間が長いスポーツ(球技全般やマラソン等)では、ゲーム中に筋肉に蓄えてあった糖質を使い切ってしまい、突然足が動かなくなったり足がつってしまうことが多くあります。これを防ぐために、運動中に糖質の入ったスポーツ飲料を飲むことが勧められているのです。
アスパルテーム入りのスポーツ飲料は、少しだけしか糖質が入っていません。そのため、運動時に失われた分の糖質を補給することも、筋肉疲労予防も期待できないのです。
以上の理由から、アスパルテーム入りの低カロリー飲料は、スポーツドリンクとしては役割が不十分。スポーツ中に積極的に飲むメリットはそもそもありません。
運動強度が軽いスポーツだったらあまり関係ない
そこまできつくなく、汗もかかないような軽い強度のスポーツでしたら、低カロリースポーツ飲料を飲んでも問題ありません。この場合、水分補給さえできれば大丈夫なので、電解質や糖質まで気にしなくても大丈夫です。
もちろん、普通の水でもOKです。
アスパルテームは「取っても大丈夫だが、取らない方が良い」化学物質
国際スポーツ科学機関によると、アスパルテームは“できたら控えた方が良い添加物”に分類されています。もちろん、市販飲料に入っているアスパルテームは安全性が認められた量で添加されていますが、だからと言って積極的に口に入れても良いというものでは無いということですね。
アスパルテーム入り低カロリースポーツ飲料を避け、糖質がしっかり入っているものを選び、パフォーマンスを最適化しましょう。
特に、スポーツ選手やトレーニーにとっては、いかに体が強くなるのに役立つものを摂取して、体にマイナスにはたらくものを控えるかが、パフォーマンス向上に必要なこと。
以上、アスパルテーム入りスポーツ飲料を控えた方が良い理由をお話してきましたが、いかがでしたか?スポーツ時には、本当にスポーツに必要な栄養素が入っているスポーツ飲料を飲み、賢く水分補給をしていきましょう!
参考)人工甘味料が入っていないスポーツ飲料
ここでは、アスパルテーム等の人工甘味料が入っておらず、しっかり糖質が含まれている市販スポーツドリンクは以下の通りです。
- ポカリスエット
- ゲータレード(米国)
- スポーツミネラル
選択肢が少なすぎて驚きですね。
ちなみに、ポカリスエットとゲータレードはアスパルテームは含まれていませんが、避けた方が良い添加物である調味料(アミノ酸等)が入っています。また、ゲータレードは石油系着色料が入っているので、こちらも良くありません。
最後に残ったスポーツミネラルですが、これは沖縄の塩と黒糖のみで作られているので、無添加です。スポーツ選手でも安心して飲むことができるので、おすすめです。
画像参照
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