筆者の受験生時代は、高さが合わない塾の机や椅子を何時間も使い続けていました。受験が終わり、机と椅子から解放されて「あれっ、肩が軽いぞ。なんか気分が良い!」と気づきました。そう、座り続けていたこと自体が偏頭痛と肩こりの原因だったのです。
時がたって現在では、筆者はもはや椅子には座っていません。ずっとスタンディングデスクで勉強をして、お陰様で肩こりなどの不調も無く、資格にも合格できました。
ここでは、スタンディングデスクが勉強におすすめな理由や、1秒でも長く集中し続ける方法について詳しく解説しています。
さあ、見ていきましょう!
目次
勉強はスタンディングデスクでやるべき理由
複数の調査で、スタンディングデスクを使うことで勉強の能率が上がったという研究結果が出ています。
- 集中力が上がる
- 言語処理能力が上がる
- 短期記憶能力が上がる
ここで、2つの例を見てみましょう。
リード大学の調査
被験者:子どもと若い大人
調査されたこと:タブレット端末とスタイラスペンを使って、追跡能力と標的能力を調べた。1回目は座った状態で、1週間の期間を空けて2回目は立って調査された。
結果:立っている状態の方が早くタスクを終えることができた。
Texas A&M School of Public Healthの調査
高校1年生を対象とした調査で、目標達成のためのセルフコントロール能力の向上に、スタンディングデスクが良い影響を与えていることが判明。また、長期的なスタンディングデスクの利用で、脳の活性化が発見された。
ただ立って勉強をするだけで、こんなに作業効率が上がるなんてすごいことです。
また、スタンディングデスクを活用すると、座っていることによる病気のリスクを避けられるというベネフィットもあります。WHO(世界保健機構)や様々な研究者が、「座り続けることの健康への危険性」に注意するようにと発表しています。
驚くべきことに、ただ座っているだけで心臓血管系の病気・肥満・糖尿病の発症リスクが2倍に。さらに大腸がん、高血圧、骨粗しょう症、脂質障害、うつ病のリスクも上げると、良いこと無しです。
年齢が若いからと言ってなめていてはいけませんよ。現代では、生活習慣の悪さが原因で20代でもがんにかかる時代です。
このようにスタンディングデスクは、勉強の能率を上げたり健康的な体を保つのに役に立つので、おすすめです。
スタンディングデスクの選び方
現在では日本でも色々なスタンディングデスクが販売されています。もちろん低価格であるほど嬉しいのは確かですが、机としての機能を果たしているかどうかを買う前にチェックしてみましょう。
勉強できるだけの大きさが天板にあること
テキストなどの勉強に必要なものが広げられる机を選びましょう。
コンパクトなスタンディングデスクは、部屋が狭い場合などに便利ではありますが、天板に必要な大きさが無いと使いにくく、机として機能を果たしません。
PCを使う場合、天板に奥行きが十分にあること
パソコンを使った学習をするときは、特に机に奥行きが必要です。パソコンを奥側に置くのと同時にテキストを手前に置いて勉強することもあるでしょう。それらが全て収まるような奥行きがあるものが望ましいです。
奥行きが不十分だと、パソコンのスクリーンと顔の位置が極端に近くなってしまい、姿勢が悪くなってしまい、首や背中が痛くなったりする原因になります。
一人で昇降しやすいものが良い
スタンディングデスクの中には昇降式(立ちデスクとしても座るタイプのデスクとしても使える)があります。昇降式のスタンディングデスクを使って座っても勉強がしたい場合、ひんぱんに天板を上げたり下げたりする必要があります。
そのときに、簡単に調節できるような机を選びましょう。もちろん、ずっとスタンディングデスクとして使うならば、調節が簡単なものを選ぶ必要はありません。
立ちデスクで勉強に集中し続けるための技4つ
ここでは、プラスアルファでスタンディングデスクを活用して勉強に集中し続けるためのアイデアを3つ共有します。
立つ姿勢に気を付ける
勉強の能率を上げるスタンディングデスクとは言え、悪い姿勢であったり片足重心だと体のどこかが痛くなったり調子が悪くなってしまいます。
頭のてっぺんから糸で吊られたようなイメージで真っすぐ立つように心がけましょう。そうすることで消費カロリーも増え、ダイエットにもなりますよ。
30分に1回は軽く動く
当然の話にはなってしまいますが、ずっと立ち続けることも体に悪いです。全く動かずに立ち続けると、血液が脳に回りにくくなって勉強の能率にも悪影響です。
最低30分に1回は、その場で軽く足踏みしてみたり、ジャンプしてみたりして体を動かすようにすると良いです。
座るタイプのデスクと並行して使う
あなたは、今までずっと座るタイプのデスクを使っていたと思います。いきなり何時間も立ちデスクを使うと、疲れてしまって途中で集中力が途切れてしまう可能性が高いです。
そのため、立位に慣れないうちは、1時間ごとに座るデスクに替えてみたりなど並行して使うことをおすすめします。もちろん、ずっとスタンディングデスクを使っていられるなら問題ありません。
いかがでしたか?座り続けることは健康に悪影響ですので、今すぐスタンディングデスクを使ってみましょう。そして立ちデスクを使いながらもこまめに体を動かして、勉強の能率をどんどん上げていきましょう!
参考文献
Standing Desks: Working While Standing Shown to Improve Cognitive Functioning
http://www.mcgilltribune.com/sci-tech/standing-while-working-shown-to-improve-cognitive-functioning-456789/