ゆるい運動

退化してしまった筋肉はスタンディングデスクで取り戻そう

スタンディングデスクを使うだけで、退化してしまった筋肉が取り戻せるって知っていましたか?

座るタイプのデスクは、意識をして正しい姿勢を保ったり、脚を動かすように心がけないと、特に下半身の筋肉はほとんど使われません。その結果、筋肉はどんどん退化してしまい、腰痛や冷え性の原因にさえもなるのです。

ここでは、座るタイプのデスクで退化する筋肉と立ちデスクで鍛えられる筋肉をチェック。最後に両者の消費カロリーの比較をしてどの程度スタンディングデスクがダイエットに良いのかを見ていきましょう!

通常デスクで退化する筋肉の部位

お尻と太ももの筋肉

前提知識としてお話しますと、何歳であろうと、筋肉は使わなければ減り、使い続ければ現状維持または今より増えます。また、筋肉自体の大きさが大きいほど多くのカロリーを消費します。

ヒトは、お尻と太ももに大きい筋肉が多いのですが、残念なことに座っている姿勢のとき、お尻の筋肉も太ももの筋肉はほとんど使われません。つまり、座っている時間が長ければ長いほど、人体の筋肉の中で効率的にカロリー消費をしてくれる筋肉がどんどん退化していってしまうのです。

もちろん、ここまでの話は、ただ椅子に姿勢で座っている状態を想定しています。もし、アンダーデスクサイクル等で下半身の筋肉を動かしているのなら、座っていても多少はマシです。

姿勢を気にせず通常デスクを使っているともっと最悪

減少

正しい姿勢で椅子に座っている場合は、体重が分散されて、体にかかる負担も最小限で済みます。しかし、椅子に座って前のめりな姿勢を取っていたりした場合は最悪。ストレートネック・肩こり・腰痛・椎間板ヘルニアなどを起こす原因になってしまうのです。

以下、立った状態のときに椎間板にかかる負担を100としたときと、他の姿勢を比較したものです。

椎間板負荷の比較図

※椎間板とは、首から腰まで伸びている脊柱の間にあるクッション素材(軟骨)。椎間板に負担がかかると、首や腰のヘルニアなどを発症する原因になる。

座って前かがみな姿勢を取るパソコン姿勢は、立っている状態と比較すると、椎間板にかかる負担がなんと185%も多いとわかります。

また、普通に座っている状態でも、立っている状態と比較すると140%も負荷が余分にかかっています。あまり座らない方が首から腰の健康に良いということですね。

一般的には「立ち仕事は辛い」というイメージがありますが、本当のところは「座り仕事の方が辛い」のです。

スタンディングデスクで立位を保てば筋肉は戻る

嬉しい

冒頭で、座っているだけでお尻と太ももの筋肉が退化してしまうとお話ししました。そんな場合にも大丈夫!立ちデスクを使って、筋肉を刺激していきましょう。

スタンディングデスクを活用することで、以下の筋肉をいっぺんに使うことができます。

  • 背中の筋肉
  • お尻の筋肉
  • 太ももの筋肉
  • ふくらはぎの筋肉

背中・お尻・太ももの筋肉は、ヒトの体の中でも大きな筋肉ですので、鍛えることで効率的に基礎代謝を上げるのに効果的です。

ここで、参考としてどのくらいの消費カロリーの違いがあるのか見てみましょう。

座位デスクと立位デスクの消費カロリー比較

立って仕事をすると、座って仕事をするよりも約1.27倍のカロリーを消費します。

※横スライドで見られます。

45㎏ 50㎏ 60㎏ 70㎏ 80㎏
座って仕事
kcal
85 95 113 132 151
立って仕事
kcal
108 121 143 168 192
カロリー消費量の差 23 26 30 36 41

いかがでしょうか?「思ったより運動にならないな」とがっかりしたかもしれませんね。しかし、これが1か月、半年と続いたら、大きな消費カロリーの差になります。

1か月間、週に5日間1日3時間立って仕事をした場合

※横スライドで見られます。

45㎏ 50㎏ 60㎏ 70㎏ 80㎏
座って仕事 5100 5700 6780 7920 9060
立って仕事 6472 7233 8604 10050 11497
カロリー消費量の差 1372 1533 1824 2130 2437

6か月間、週に5日間1日3時間立って仕事をした場合

※横スライドで見られます。

45㎏ 50㎏ 60㎏ 70㎏ 80㎏
座って仕事 30600 34200 40680 47520 54360
立って仕事 38831 43400 51623 60303 68983
カロリー消費量の差 8231 9200 10943 12783 14623

ちなみに、体脂肪は1㎏あたり約7200キロカロリー。それを考慮すると、やはりスタンディングデスクを使った方がダイエットにも良いですね。

以上、座るデスクワークで失った筋肉をスタンディングデスクで取り戻せるとお話してきましたが、いかがでしたか?でひ、できる範囲で立ちデスクを取り入れて、腰痛や肩こりゼロの健康的なワークスタイルにしていってくださいね。

参考

https://www.tanita.co.jp/content/calorism/table/index.html
https://www.livestrong.com/article/73916-calories-burned-standing-vs.-sitting/
http://www.wam.go.jp/content/wamnet/sppub/top/column/kaigogijyutu/kaigogijyutu007.html
http://www.kizuchiro.com/straightneck/tati.html