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アスパルテームとは、砂糖の200倍の甘さの人口甘味料

アスパルテームとは、アメリカで実験中に偶然見つかった人工甘味料。現在にわたって30年以上、日本やアメリカで低カロリー甘味料として使われています。

アスパルテームは砂糖の100~200倍の甘さがあります。つまり、砂糖と比較すると驚くほど少ない量で、砂糖と同じくらいの甘さを出すことができるのです。消費者は「カロリーが低くてラッキー」で企業は「原料費を減らせて利幅を大きくできてラッキー」で、よく使われています。

しかし、アスパルテームは一部で大げさに危険性が指摘されるなど、話題が多い甘味料でもあります。ここでは、アスパルテームの安全性・危険性や、ダイエットへの影響、スポーツ選手は取ってもいいのかについて解説しています。

危険性

アスパルテームは、日本でもアメリカでも安全性が認められています。

  • 日本の厚生労働省
  • FDA(米国食品医療局)

このように、どちらの機関の毒性試験もパスして、アスパルテームは現在市場に出回っているのです。

なお、厚生労働省が定めるアスパルテームの許容量としては1㎏あたり4000mgで、コカ・コーラ・ゼロ500mlあたりのアスパルテーム含有量は約973mg。現実的にアスパルテームの取りすぎで健康を害することは難しいレベルです。

ネット上には、「アスパルテームは脳障害や鬱になる危険性がある」といった厳しい意見がありますが、その意見を発信しているのは「人工甘味料は100%悪い」と言っている極端な人たちですので、あまり気にする必要はありません。

しかし、これらを踏まえても、何も気にせずにアスパルテーム入り食品を摂取して良いというわけではありません。

ダイエットへの影響

アスパルテーム入りソフトドリンク

何かの理由があって糖質を制限しないといけない人達(糖尿病患者など)にとって、アスパルテームは救世主です。血糖値のことを気にせず料理の甘みを感じることができるのですから、料理の自由度が広がり生活の質も上がります。

また「ダイエットはしたいけど甘いものは我慢できない」という人にも、アスパルテーム入り低カロリー食品は便利です。

なお、アスパルテームは体重増加の原因や食欲増進などの影響は無いと結論づけられています。また、それ以外にも悪性腫瘍(がん)や頭痛の原因となるという疑惑がありましたが、これもアスパルテーム自体に関連性は無いとの結果が出ています。

やみくもに摂取するのは良くない

確かに「カロリー制限中だけど、どうしてもコーラが飲みたい!」といった場合に、アスパルテーム入りダイエットコーラはとても便利です。しかし、だからといっていつも「ダイエットコーラなら飲んでいい」ことにはなりません。

実は、「低カロリー商品なら食べても問題ない」「低カロリー商品を食べれば痩せる」というのは、まったくの間違いです。

太る原因は、特定の食べ物ではなく、生活習慣の色々な要因が積み重なって太ります。さらに、低カロリー食品を活用してやみくもに摂取カロリーを抑えるのも、ダイエットに逆効果になります。

アスパルテーム入り低カロリー食品を、楽しみや息抜きで普通のお菓子の替わりとして楽しむのは問題ありませんが、低カロリー食品を食べるだけで痩せたり、低カロリー食品で食べた豚骨ラーメンのカロリーが相殺されるわけでは無い、と押さえておきましょう。

スポーツ選手は摂取を控えた方が良い

エクササイズやスポーツに真剣に取り組んでいる人には、アスパルテームの摂取はおすすめしません。

国際スポーツ科学機関によると、アスパルテームは”取っても大丈夫だがおすすめしない”添加物とされています。

アスリートは、そうでない人と比較して3倍以上のエネルギーを摂取したり、運動によって失った栄養素を一般人以上に補ったりしなければなりません。そのため、アスリートは特に、体にポジティブに働くものを選んで食事をする必要があります。

つまり、低カロリー食品を摂取するよりも、糖質などの栄養素がしっかり入った食品を摂った方がベターです。

まとめ

  • アスパルテームは砂糖の200倍の甘さがある人工甘味料
  • 危険性は無いと確認されている
  • 低カロリー食品は、楽しみや息抜きの範囲であればダイエットに便利
  • 低カロリー食品を食べるだけでは痩せない
  • スポーツをする人にはおすすめしない

以上、人工甘味料アスパルテームについて解説してきましたが、いかがでしたか?低カロリー食品だからといって頼りすぎず、たまに楽しむくらいのスタンスで付き合うようにしましょうね。

参考ページ

https://www.cocacola.co.jp/article/low-calorie-sweeteners_04