あなたは、「スポーツフード」という言葉を聞いたことはありますか?
日本では聞きなれない言葉ですが、アメリカやオーストラリアなどのスポーツ栄養先進国ではポピュラーです。
スポーツフードとはずばり、スポーツ競技者のパフォーマンス向上を目的とした、栄養強化食品のこと。例えば、一般的な基準以上にビタミン・ミネラルが入ったものや、競技能力を上げるために摂取すると良い栄養素が入ったサプリメント・粉末・バーのことです。
スポーツフードは効果が保証される医薬品の扱いではありませんが、だからと言って一般のサプリメントのようにどんな人でも摂っていいわけではありません。
ここでは、スポーツフードはどのような物なのか、摂ることをおすすめする場合・摂ってはいけない場合を解説していきます。
スポーツフードとは
スポーツフードは、競技パフォーマンスを上げるために特別な栄養素が必要な人向けの食品。冒頭でもお話した通り、誰にでも適しているわけではありません。
スポーツフードがおすすめできる場合と、控えた方が良い場合は以下の通り。
スポーツフードをおすすめする場合
- プロスポーツ選手
- アマチュアスポーツ選手
- 高強度のトレーニングを継続的にしているトレーニー
スポーツフードはスポーツをする人が失いやすい栄養素や、一般人よりもプラスアルファで摂取すると競技パフォーマンス向上が期待できる栄養素を、スポーツ選手の基準で強化した食品。つまり、向いている人はスポーツを本格的に・継続的に行っている人です。
スポーツフード利用がNGな場合
- スポーツをしていない人
- スポーツを競技としてではなく、健康増進のために無理なくしている人
- 成長期の子ども(特に15歳以下)
- 妊婦
※現在、日本では「スポーツフード」という種類の表示は無いので、「ガイドライン」も存在しません。そのため、ここではニュージーランド政府のガイドラインを参考にしています。
繰り返しにはなりますが、スポーツフードには一般人では多すぎる量の栄養素が含まれています。そのため、スポーツをしていなかったり、娯楽でやっているような人には向いていません。栄養素は摂りすぎも体に悪いのです。
また、成長期の子どもや妊婦も、そもそもスポーツフードの目的に合っていないのでNGです。もし摂取しなければならない場合は、必ず専門家のアドバイスを受けましょう。