ゴースト血管とは、何らかの原因で機能しなくなった毛細血管のこと。
とうぜん健康に必要不可欠な毛細血管が使われなくなるとなると、体には大問題!なんと、ゴースト血管は心筋梗塞や狭心症などの病気のきっかけになります。
ここでは初めに、そもそもなぜ毛細血管が重要なのかを解説。次に、ゴースト血管がどのように発生し、体にどんな影響があるのかも見ていきましょう!
目次
なぜ毛細血管は重要なのか
人間には、大きく分けて動脈と静脈という血管があります。動脈を流れるのは酸素や栄養素がタップリ入った血液。血液はぐるっと体を周って、静脈が二酸化炭素や老廃物を運んで心臓に戻ります。
引用:http://www.sasaki-chiken.jp/blog/images_mt/heart03.jpeg
毛細血管は、上の2つの血管の周りに張り巡らされた、とても細い血管のこと。この毛細血管のおかげで、体じゅうのあらゆる場所に栄養素を届けたり、老廃物を回収することができるのです。
ゴースト血管とは
ゴースト血管とは、加齢や食事・運動・睡眠などの生活習慣が原因で、毛細血管に必要な量の血液が行かなくなり、その結果毛細血管が機能しなくなってしまったもの。
血管という血液が通る道が閉ざされてしまったら、とうぜん体に酸素や栄養素が行きわたらなくなります。そして、ゴースト血管ができた場所でさまざまな不都合が起こってしまうのです。
酸素・栄養素を体じゅうに届け、老廃物を回収している
例えば、頭付近でゴースト血管が増えた場合は、頭皮に栄養が行かなくなりハゲや白髪の原因に。また、顔の場合は肌の新陳代謝が十分に行われなくなり、シミやシワの原因になってしまうのです。
免疫力に関わる白血球も運んでいる
毛細血管はウイルスや悪性腫瘍(がん)などから体を守ってくれている白血球も運んでいます。つまりゴースト血管は免疫系にも悪影響を及ぼし、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。
ゴースト血管になるとこんな病気のリスクUP
ゴースト血管になってしまった毛細血管があった場所には、必要な栄養素や老廃物が行きわたらなくなり、様々な病気や症状のキッカケになってしまいます。
動脈硬化を発端に心臓・血管系の病気すべて
例えば、毛細血管が全部働いている状態を100とします。このとき、何らかの理由で20の毛細血管がゴースト血管になってしまったとします。
この状況でも、何とか機能している血管を総動員して、元々の100の仕事をしなければなりません。ゴースト血管が使えない分を補うがごとく、心臓が強く血液を送り出します。これが高血圧。
さらに高血圧が続くと、今度は血管が「血圧に耐えられるように血管の壁を厚くしなきゃ!」とはたらき、動脈硬化になります。
さらに動脈硬化になると、これが原因で心筋梗塞・狭心症・脳卒中などの恐ろしい病気を引き起こすリスクがグンと上がるのです。
冷え症
血液は、体じゅうに熱を運ぶはたらきをしています。ゴースト血管になった場所には血液が行けず熱も届かないので、冷えをより感じやすくなってしまいます。
以上、毛細血管ががどのようにしてゴースト血管になってしまうのかや、なるとどんな病気や症状になりやすくなるのか解説してきましたが、いかがでしたか?
毛細血管が働かなくなりゴースト化してしまうのは、私たちにとってとても恐ろしいことなのです。