サラダチキン

バスケットボール選手が1か月間糖質制限をやってみた結果

筆者は、何年前かにバスケットボールを真剣にやっていた時期があります。そのときは、強豪と言われるクラブチームに入り、毎日練習・週末は試合の日々を送っていました。

当時、クラブ関係や学業のことでさんざん悩んだストレスのはけ口は、お菓子とラーメンでした。毎日のように暴食していたので、当たり前のように少しづつ太っていきました。

そこで見つけたのが糖質制限。そのときは全くの無知識だったので「やってみよう」と軽い気持ちで糖質制限のダイエットを始めました。

当然のことながら最悪の結果に。ここでは、スポーツ選手は糖質制限はダメだよということを証明するために、筆者の糖質制限ダイエット失敗ストーリーを共有していきます。

やった糖質制限

その頃の私は「炭水化物が太る原因だから、食べなければ減量できるよね」とバカな勘違いをしていました。ですので、以下のようなダイエットを1か月間もやりました。

  • 1日3食で炭水化物を食べて良いのは朝だけ
  • 昼と夜は炭水化物の替わりに、糖質オフパンか糖質0麺を食べる
  • どうしてもお菓子を食べたいときは、午前中なら食べて良い

当時は、糖質が100%悪者だと思っていましたし、摂取カロリーを単純に減らせば痩せられるとも思っていました。また、午前中ならケーキでも何でも食べても許されると、最悪の勘違いもしていました。

スポーツ選手が糖質制限をやって起こった体の変化

崩壊

まず、肝心の体脂肪ですが、減りませんでした。糖質オフパンを買っただけの完全な自己満足で終わり、目立ってバスケも上手くなった感じもありません。

それどころか、普段の生活やプレー自体に悪影響でした。

疲れが取れない

糖質を摂らなくなって、いつも全身がだるく重い荷物を背負っているような感覚に一日中襲われました。

下半身の筋トレや、ハードなインターバルトレーニングをやった後に「階段を上がることすら辛い」という感覚になりますよね。あの感覚が、一日中続いていました。

プレー中、意思に反して体が付いてこない

いつもならもっと速く動けるのに、最初の1歩が体感的に遅いということが続きました。また、100%の力で走っているつもりなのに、何だか足が空回りしているようにも感じました。

極めつけは、バスケットボールでゴールの板から跳ね返ったボール(リバウンドしたボール)を高くジャンプして取ろうとしたときに、普段なら体で負けていないチームメイトに跳ね飛ばされたこと。

脚もガタガタ、体幹もフニャフャです。

頭が働かない

無意識にボーっとする時間が長くなりました。脳がぼんやりしているので、勉強も身に入らず車の運転も危なかったです。

友人に声をかけられ、気が付かず、肩をたたかれて「( ゚д゚)ハッ!」と気づくといったことが繰り返されました。バスケの練習中も同じで、コーチが言ったことを2テンポ遅れて理解するようなありさまでした。

いかがでしょうか?糖質制限で以上のような悪影響が出たということは、バスケットボール選手には、糖質が必要ということになります。もちろん、サッカー・テニス・バレーボールなどの競技も同じです。

失敗した理由

いま振り返れば、バスケットボール選手であった筆者が糖質制限ダイエットに失敗するのは当然の話です。

  1. スポーツ選手は運動時に糖質をエネルギーとして使うから抜いてはいけない
  2. 午前中であれば何でも食べて良いという訳ではない
  3. 積極的にビタミン・ミネラルを摂っていなかった

1.は、決定的な理由です。2.以降は、糖質制限だけでは無く、全てのダイエットに当てはまることになります。

本来の糖質制限は、糖質を控えることで糖質メインだったエネルギー代謝の方法から、タンパク質メインのエネルギー代謝に変えてしまうことを意味しています。スポーツ選手の場合、プレー中に糖質が必要なので、ライザップでやっているような本当の糖質制限はそもそも不可能です。

なぜアスリートは糖質が必要なのか

キツイ運動や瞬発力が求められるあらゆる動作には、糖質が絶対に必要です。そのため、アスリートは糖質制限したり、抜いたりすることはしてはいけないのです。

もちろん、糖質を食べ過ぎて太ってしまった場合は、アスリートであれ糖質摂取量を減らす必要があります。しかし、この場合でも一般人のように「糖質1日20g以下に抑える」などの普通の糖質制限ダイエットはしてはいけません。

筆者は、1か月間の糖質オフパン生活を通して、スポーツ選手には糖質が必要だと身をもって痛感しました。

もし、あなたが現役のスポーツ選手かエクササイズを楽しんでいる方であれば、パフォーマンスの質を保つためにも、糖質制限はやらないようにしてくださいね。