サラダチキンが高たんぱく・低糖質・低脂質でダイエットや筋肉に良いのは有名な事実。1パック食べるだけで、鶏むね肉由来の鉄分やマグネシウムも一緒に摂取できるのですから、もうヘルシー食材No.1と言っても良いくらいです。
そんな健康食材のサラダチキンですが、実はどんな商品でも栄養たっぷりで健康に良いという訳ではありません。また、当たり前にはなりますが、サラダチキンだけの生活をしていたら栄養失調になることもあるのです。
ここでは、サラダチキンを栄養バランスよく活かして栄養を摂る方法と、良いサラダチキンの選び方について解説しています。
目次
栄養が1パックに詰まったサラダチキン
サラダチキンは、糖質と脂質がとても少なく、製品重量のほとんどがたんぱく質で構成されています。
つまり、サラダチキンは、現代人が過剰摂取しやすい栄養素は少なく、摂取した方が良い栄養素は多く入っているという素晴らしい食品なのです!
高たんぱく・低糖質・低脂質
コンビニやスーパーでは、サラダチキンの他にもたんぱく質が多く含まれている食品が色々とありますが、脂質や糖質が多く含まれていたり、サラダチキンと同量のたんぱく質を摂るのにかなりの量を食べないといけない食品ばかり。
ここで、ローソンのでか焼鳥 もも塩とサラダチキンの栄養を比較してみてみましょう。
でか焼鳥 もも塩 | プレーン サラダチキン |
|
---|---|---|
画像 | ||
価格(税抜) | 117円 | 219円 |
エネルギー | 124kcal | 121kcal |
たんぱく質 | 14.7g | 26.5g |
脂質 | 6.9g | 1g |
炭水化物 | 0.7g | 1.5g |
ナトリウム | 1.54 | 2.7g |
このように、消費カロリーだけ見るとほぼ同じですが、たんぱく質の量に10g以上の違いが。
たいていの人の場合、焼き鳥のたんぱく質の量では足りなく、ヨーグルトや冷ややっこなどを追加する必要が出てきます。そうなると、また100円、200円と出費がかさみますし、脂質や糖質などの他の栄養とも調整しなければなりません。
サラダチキンであれば、1つ買えばたんぱく質がしっかり摂れますし、低糖質・低脂質なので他の食品とも組み合わせしやすく、とても便利です。
ほか食肉と比較して優れている点
「別にサラダチキンだけではなく、他の肉や魚でも栄養的には良いのではないか?」と疑問に思う人もいるでしょう。栄養のことだけ考えて言えばYESですが、現実的には以下の理由でサラダチキンの替わりにはなりません。
- 他の肉と比較すると鶏肉は低価格
- 鶏肉は脂質が少なめ(肉の白身部分が無い・鳥皮を除けばほぼ筋肉)
豚肉や牛肉も、部位によって低価格なものもありますが、安い部位は白い部分(内臓脂肪・皮下脂肪)が多く、カロリーが無駄に高いです。つまり、ダイエットや増量したいときには最悪。
ここで、鶏・豚・牛の一番脂質が少ない部位を、それぞれ比較して見てみましょう。
※横スライドで見られます。
鶏むね肉 皮無し |
豚ヒレ肉 | 牛ヒレ肉 | |
---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 108 | 115 | 150 |
たんぱく質 | 22.3 | 22.8 | 21 |
脂質 | 1.5 | 1.9 | 7.3 |
価格※ | 58円 | 130円 | 460円 |
※Google Shoppingに出てきた価格を参照。
一般的にサラダチキンはブロイラーという種類の鶏の肉ですが、このブロイラーは産まれてから2か月弱で出荷されます。一方で、豚は6か月程度、牛は2年も育てられてから出荷されます。つまり、鶏肉は一番生産コスト(人件費・エサ代・場所代など)がかからないので、販売価格も一番安いのです。
このように、鶏肉は他の肉と比較すると値段が安くお財布に優しく、脂質が少ないので健康にも良いという2大ベネフィットがあります。
しかし、優秀な鶏むね肉からできているサラダチキンではありますが、選び方や食べ方によっては健康に悪くなってしまうことも。次章で、サラダチキンを買う時に注意すべきポイント3点を見ていきましょう。
サラダチキンを買う時に注意すべきこと
鶏むね肉自体は栄養素がたっぷりで健康にも良いのですが、食べるうえで3つだけ注意すべき
ポイントがあります。
添加物
市販のサラダチキンには大量の添加物や加工食品が入っているので、できる限り避けた方が良いです。
特に、自然な味覚を失う原因になる化学調味料(アミノ酸等などと表記されています)の摂取は控えましょう。
食べ過ぎによる栄養失調
いくら健康的なサラダチキンでも、1日2個、3個と食べ過ぎてしまったら、他の栄養素が足りなくなり栄養失調になる可能性があります。
当然ながら、食べることだけで痩せられたり、筋肉が付いたりする魔法の効果はサラダチキンにもありません。ただ単純に食べ続けるのではなく、他の食品とうまく組み合わせて、バリエーションをいくつか作って食べましょう。
塩分量
コンビニやスーパーのサラダチキンには、口当たりを良くするためにかなりの量の塩分が入っています。スポーツなどで汗をかく人は、食事から多少塩分を摂りすぎても問題ありませんが、そうでない人は特に気を付けましょう。
厚生労働省によると、女性は1日に7g、男性は8gの塩分を摂ることが勧められています。参考として、コンビニサラダチキンの塩分相当量を見てみましょう。
※横スライドで見られます。
会社 | セブンイレブン | ローソン | ファミリーマート | アマタケ | ファイトクラブ | 内野家 | トップバリュ | 伊藤ハム | ミート21 | ミニストップ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
塩分相当量 | 1.1 | 2.7 | 1.8 | 1.2 | 0.3 | 0.2 | 2.1 | 2 | 0.8 | 1.9 |
このように、特にコンビニと伊藤ハムのサラダチキンは塩分がかなり入っていますので、食べる際は食塩の摂りすぎにならないよう他の食材で調整しましょう。
栄養バランスが簡単に摂れるサラダチキンの食べ方
サラダチキンは、製品重量のほとんどがたんぱく質でできているため、他の食材と組み合わせてバランスの良い献立が簡単に作ることができます。
以下、バランスの良い献立の例を見てみましょう。
サラダチキン+
- おにぎり×2+野菜サラダ+ノンオイルドレッシング
- 全粒粉パン+カットフルーツ+アーモンドミルク
- うどん+野菜サラダ+ノンオイルドレッシング
- そば+野菜サラダ+ノンオイルドレッシング
- パスタ(クリーム系以外)+野菜サラダ
サラダチキンは、たんぱく質量が20g前後あるものが多く、この量でほとんどの人は1食あたりのたんぱく質摂取量がまかなえます。そのため、サラダチキンで献立を考えるときは、主食系と、後は野菜・果物・海藻などからビタミン・ミネラルを摂ることを考えればカンペキです。
以上、サラダチキンで栄養を効率的に摂ることについて解説してきましたが、いかがでしたか?サラダチキンを日々の献立に取り入れ、ぜひ健康的なダイエットや筋トレ前の食事に役立てていってくださいね。