サラダチキン

サラダチキンの添加物と役割まとめ~健康に良いのか、悪いのか~

便利で安くて美味しいものには、裏があります。

健康に良い・ダイエットに良いと大流行しているサラダチキンも同じで、毎日食べるには不安になるくらいの添加物が大量に入っています。

ここでは、サラダチキンを販売する4社のプレーン味を、原材料と食品添加物で比較。次に、そもそもなぜ食品添加物が使われるのかについて解説しています。

化学物質たっぷりのサラダチキン

コンビニやスーパーで売られている一般的なサラダチキンは、添加物がかなり入っています。

ここでは、セブンイレブン・ファミマ・アマタケの原材料と、無添加代表・ウチノヤのサラダチキン原材料表示を見てみましょう。

セブンイレブン

食塩、チキンスープパウダー(大豆を含む)、醸造酢、香辛料、たん白加水分解物(大豆を含む)、酒、ホエイパウダー(乳成分を含む)、卵白粉(卵を含む)、小麦粉、マルトデキストリン、酵母エキス、ぶどう糖、野菜パウダー/加工でん粉、塩化K、pH調整剤、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)、ポリリン酸Na、グリシン、香料

ファミリーマート

大豆油、食塩、還元水あめ、でん粉、発酵調味料、醸造酢(小麦を含む)、チキンエキス調味料、香辛料、デキストリン、たん白加水分解物(小麦を含む)、脱脂粉乳、乾燥卵白、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、リン酸塩(Na)、グリシン、酸化防止剤(ビタミンC)、卵白リゾチーム、ターメリック色素

アマタケ

食塩、梅酒、コーンスターチ、乳清たん白、植物油、香辛料、酵母エキス、デキストリン、野菜エキス、砂糖、粉末しょうゆ/リン酸塩(Na)、増粘剤(ぶどう糖多糖)、酸味料、香辛料、香料、着色料(カラメル色素)

ファイトクラブ・内野家

食塩

鶏肉以外の原材料を書き出しています。

いかがでしょうか?

ほとんどのサラダチキンは、何だかよく分からない化学物質がたくさん入っていますね。改めて見ると怖いです。

唯一ファイトクラブと内野家のサラダチキンだけは無添加です。

結局サラダチキンは添加物が入っているから健康に悪いってこと?

以上のような現実を踏まえて「サラダチキンは健康に良いのか?悪いのか?」の結論を言うとこうなります。


答え1.三大栄養素(脂質・タンパク質・炭水化物)の比率だけ見たら「健康に良い」
答え2.添加物まで考慮すると「健康に良いとは言えない」

単純に栄養素の比率だけで見たら、どんなサラダチキンでも健康に良いです。しかし、長期的な健康のことを考えると、薬漬けのサラダチキンは良くありません。

まあ、例えばサラダチキンをダイエットや筋肉を増やすために食べるとしても、結果が得られるのは1か月単位とかでの時間がかかります。このように目的が何であっても、結果を出すためには長期的に食べることになります。

以上を踏まえると、やはり栄養素的ばっちしで無添加なサラダチキンを選ぶのが一番ヘルシーです。

添加物は基準値以内だったら問題ないんじゃないのか?

「でも添加物入りの製品だって、ちゃんと基準値以内だから売られてるんじゃないか。気にしてたらキリがないし。」

確かにその通りです。
しかし、添加物はあくまでもヒトの体に本来必要ない物質だから、体にすぐ何かの害が出ないように基準値が決められているわけです。「摂取しても問題なし」は、必ずしも「体に悪影響を与えない」ということではありません。

では、ここでサラダチキンの添加物が具体的にどんなネガティブな作用を身体にするのか、例を挙げます。

加工でん粉

アメリカ産遺伝子組み換えトウモロコシを使って化学的に作られたでん粉。

遺伝子組み換えトウモロコシ(GMO)作物が長期的にヒトの身体に与える影響は分かっていない

塩化K(塩化カリウム)

ただしょっぱいだけの化学塩。岩塩などのナチュラルな塩とは違い、自然界の塩に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが入っていない。

つまり、他の食材からミネラルを補わない限り、体内のミネラルバランスが崩れるきっかけを作ってしまう。

→高血圧から始まる血管系の病気の原因に

リン酸Na(リン酸ナトリウム)

胃の中で、他の食品から摂ったカルシウム・マグネシウム・亜鉛・鉄などの一部のミネラルとくっつき、一部しかミネラルとして吸収されなくなる

→元々少ない食品からのミネラルを浪費してしまう

酸味料・香料

身体にどんな影響があるのか不明。キャリーオーバー制度を使っているので、どんな化学物質が酸味料として使われているかそもそも消費者側からは分からない。

以上です。

昔から地球上にある食材と違って、遺伝子組み換え作物や添加物はヒトが作り出したもの。つまり、長期的にどんなネガティブな影響があるのかは、誰も知りません

「これくらいなら食べても大丈夫だよね」と、知識のある人が基準値を作りますが、検査はあくまでもその単体の添加物に対してなので、リン酸ナトリウムのように実際に体内でどんな作用をするかまで考慮していません

10年後は?20年後は?

分からないから、怖いんです。

無添加のサラダチキンを選んで、長期的な健康リスクを最小限にしよう

添加物は確かに食べてすぐ悪い影響が起こることは無いけど、将来のことを考えて、できるだけ口に入れない方が賢いです。

特にサラダチキンは毎日のように食べるものですから、無添加のものを選ぶのがおすすめです。

ヒトは食べたものでできている。

だからこそ、本当に身体が喜ぶ食べ物を摂取していきましょう。

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以下で、無添加サラダチキンの中で一番おすすめなものをまとめています。ぜひ、長期的な健康を守るために参考にしてくださいね。

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ところで、なぜこんな多くの添加物がなぜ使われているのでしょうか?そのカギは企業と消費者の関係にあります。次章で詳しく見ていきましょう。

なぜ添加物は使われるのか

主張

「美味しくて便利は当たり前。食べ応えがあって値段も安いサラダチキンが良い!」という我々消費者の欲求があるから、食品添加物は重宝されています。

この私たちの欲求と、企業側の「消費者が満足する商品を作って、できるだけ多くの売上を上げたい!」という欲求がマッチして、今売れているサラダチキンが存在します。

添加物の力を借りれば、日持ちがするようになったり、うま味を加えられたり、お肉をカサ増ししてボリューム感を出したり、発色を良くして美味しそうに見せたりすることが、安い費用でできます。

安いコストで商品ができるということは、企業もその分安く売ることが可能になります。つまり、私たち消費者も美味しいものが安く買えてハッピーです。人体に良いかどうかはさておき、添加物を活用することで、両方の欲求が満たされるのです。

しかし問題なのは、安く作られた添加物たっぷりのサラダチキンは、本当に100%健康に良いと言えるのかどうか。現在使われている添加物は、確かに国に認可されたものではありますが、何十年も食べ続けた場合の影響は誰も知りません。

以上を踏まえて、添加物が入っていないサラダチキンをできるだけ選ぶことをおすすめします。無添加であれば、将来の健康リスクを心配する必要はグンと減ります。

ここからは、添加物を活用しながらも、商品を健康的に見せるために企業が行っているテクニックを4つ見ていきましょう。

サラダチキンを企業努力で健康に良さそうに見せるテクニック4つ

健康に良さそうに宣伝

当たり前ですが、商品を売るときには書いてはいけません。しかし、食品に関する法律にのっとってあたかも〇〇かのように見せる方法はいくらでもあります。

国産を前面に主張

「海外産と比較すると日本産の食品は安全。」と考える消費者が多いので、国産の鶏を原料に使っている企業は、国産鶏という事実をデカデカとパッケージに載せます。

実を言うと一般的な日本の鶏は、中国やタイの鶏と同じ様に、養鶏段階でホルモン剤や抗生剤が使われているので、「国産」とアピールするだけの強みはそこまでありません。(日本で育ったの鶏の方が、中国の鶏よりも多少良い空気を吸って生きているかもしれませんが。)

保存料・合成着色料不使用で他の添加物をカモフラージュ

本当は何かしらの添加物を使っているけど、一部の添加物を使っていないことを全面的に主張することで、実際に使っている添加物をカモフラージュするという作戦。

例えば「合成保存料・合成着色料不使用」という表現ですが、実際の商品には合成化学調味料が入っていたり、合成発色剤が入っていたりします。

かさ増しで「量が多いので満足感が得られる」アピール

サラダチキンで言えば、消費者からするとお肉が大きい=ボリュームがあって食べ応えがある=タンパク質がたくさん摂れると考えがちですが、実は違います。

定価を抑えるために、様々な方法でお肉自体のカサ増しをします。例えば、添加物で味を調えた調味液(ダシ汁のようなもの)に鶏肉を漬け込んで、卵白粉を使ってその味とダシを鶏肉に閉じ込めたりします。

当たり前の話ではありますが、人間は体格や身長も人それぞれで何も問題はありません。しかし、鶏さんたちの場合は、最終的にはみんな同じ重さ・形である必要があります。それに応えるためにも、調味液を注射針で注入したりといった加工がされているのです。

ちなみにサラダチキンは一般的に、鶏むね肉の塊が利用されているので成型肉ほどカサ増しはされていません。その点、少しだけ安心ですね。

キャリーオーバー制度を賢く活用

宝くじを想像したあなた、半分正解です。

食品栄養成分表示には前加工工程で使われた食品添加物は書かなくてもOKというキャリーオーバーという制度があります。

生クリーム入りシュークリームで例えてみましょう。原料の生クリームに安定剤と着色料が入っていて、カスタードクリームなどの別な原料と混ぜて、シュー生地の中に絞って完成とします。最終的にシュークリームとして売る段階で、生クリームに使われている添加物は表示しなくても合法になります。

この制度は、どう客観的に見ても私たち消費者のベネフィットはありません。挙げるとするならば、食品栄養成分表示に書かれる添加物が少なくなるので、見やすくなるぐらいでしょうか。

30秒まとめ

最後に、ここまでのポイントをサクッとおさらいしていきましょう。

  • 多くのサラダチキンは添加物がたくさん入っている
  • 添加物は国に認可されているが、何十年という長期的な体への影響は誰も知らない
  • コンビニ総菜の中ではサラダチキンが一番健康的
  • 安くて便利で美味しくて食べ応えがあるようにするために、添加物は使われている

長期的な健康のことを考えたら、やはり添加物はできるだけ控えた方が良いですね。もし市販サラダチキンを食べるなら、現在はウチノヤのサラダチキンが無添加でおすすめです。

また、健康のために日常的にサラダチキンを食べている方は、サラダチキン自作も視野に入れてみましょう。原料も選べますし、味も自由に決められるし、安上がりです。

以上、これらの知識をぜひ生かして、健康的なサラダチキンライフを送っていってくださいね。

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